こんな症状、あなたならどうする?

子どもの自転車事故に、何が関連しているのか?

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こんにちは、Dr.アシュアです。みなさんのお子さんは自転車に乗っていますか?

自分の子どもが自転車に乗れるようになることは、とても嬉しいことですよね。行動範囲もぐっと広がりますし。

しかし、自転車に伴う事故も怖いものです。単に転倒するだけでも時に大きな怪我をしますし、何かと衝突すればもちろん大きな事故になり得ます。

今回は、子どもの自転車事故に関するシステマティックレビューをご紹介します。

探してみると面白い論文ってあるもんですね~。でもこの論文、出典はPediatricsという小児科では有名な英文雑誌です

さて、今回の主役に登場してもらいましょう。

Pediatrics. 2016 Nov;138(5). PMID: 27940760

Risk Factors for Bicycling Injuries in Children and Adolescents: A Systematic Review.

Embree TE, et al.

 

では、見ていきましょう。

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背景と目的-Background and Objective

子供が自転車に乗ることは有益ですが、怪我が発生したり、怪我が重症で費用がかかることがあります。

そういった背景から、著者らは、小児および青年の自転車の怪我のリスクに関連して、個人および環境要因を体系的にレビューすることにしました。

 

方法-Method

データソース:

14の電子データベースを検索しました。

 

研究の選択:

関連性のある記事について、システマティックレビューを行う適性があるかどうかを2人の著者らが独立して評価しました。

 

研究の包含基準は以下の通りでした

包含基準はこれ!

・20歳未満の自転車に乗る人についての研究

・自転車衝突の個人的および環境的要因を調査した研究

・怪我をした人と怪我をしない人を比較するか、異なったタイプの自転車乗車者を比較するか、怪我の種類について比較するかの研究

・所定の比較グループを用いてデザインされた研究

・1990年1月から2015年5月まで英語で発表された研究

 

除外基準は、ヘルメット使用、ヘルメット法、またはマウンテンバイクに関する調査結果、および国勢調査に基づく傷害率の比較でした。

 

データ抽出:

研究デザイン、設定、人口、怪我の定義、怪我の危険因子、および結果に関するデータを抽出しました。

バイアスのリスクは、ニューカッスル・オタワスケールを用いて評価しました。

 

結果-Results

最終的に14の記事が含まれて解析されました。自転車での怪我に関連する事項は以下に示す4つでした。

自転車での怪我に関連する事項

・社会経済的地位が低いこと

・道路で自転車に乗ること

・都市部に比較して郊外で自転車に乗ること

・歩道で自転車に乗ること

さらに、自転車の安全教育は子どもを将来の負傷から守ることはできませんでした。

自動車の衝突に関連する傷害は、他の自転車の傷害よりも深刻な結果でした。

 

制限-Limitations

研究異質性が高く、メタアナリシスは困難でした。

研究グループの不十分な定義と自己報告バイアスによって、研究の質が影響を受けていました。

 

結論-Conclusions

社会経済的地位が低いこと、および自転車にのる場所が、自転車の怪我に関連していました。

自転車事故の重大度は自動車との衝突によるものが深刻でした。

自転車に乗車する際の周囲の環境は、事故の予防のために重要な要素です。

 

なにが分かったか

系統的レビューの結果分かったことを再掲しておきます。

自転車での怪我に関連する事項

・社会経済的地位が低いこと

・道路で自転車に乗ること

・都市部に比較して郊外で自転車に乗ること

・歩道で自転車に乗ること

 

当たり前のことと言えば当たり前ですが、都市部に比較して郊外で自転車に乗ることの方が『自転車での怪我』に関連しているのですね。

どういった施策を行えば、より事故が防げるかについての研究がさらに進むといいですね。

今回は以上となります。

 

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